夏の夜空は少し明るい。 「俺、何やってんだろ・・」 小さくしゃがみこみ呟く。 「逢いたいな・・」 ・・先生に逢いたい。 ・・でも、逢いに行って それから・・どうする? ・・いや、そんな事は どうでもいい―・・ 理由なんてない。 逢いたいから―・・ ただ逢いたい。 僕はいつの間にか学校に足を傾かせ勢いに任せ走っていた。