「どうして?それは、先生が俺の事を愛してるから?」
先生の前に座り真っ直ぐ見つめる瞳。
「違う?」
「フフっ。あなた、前に比べて随分明るくなったわね?」
クスッと笑う先生。
「先生の前だからだよ。これが本当の俺。こんな俺は先生にしか見せない。先生しか知らない」
熱い陽射しが僕の脳を狂わせる。
「ンっ・・・・」
支配された脳は官能へと指令する。
僕の舌は激しく先生を求め、絡みつく。
「・・っ・・」
小さく漏れる先生の甘い吐息が、僕の細胞を刺激する。
「ダメっ・・」
先生は僕を突き放すと荒れた息で言った。
「なんで?」
と、返しながらも僕の唇は先生の首筋を這う。
「・・こんな熱いのに・・汗でベトベトになっちゃうわ・・・」
「俺たちの“ココ”だって熱いじゃん?」
笑う僕に先生は頬を赤らめる。
―あ~。
新鮮だ。
何度、抱いても愛は冷めない。
先生が僕を枯らせない。
だから、僕も先生に水をあげる。
「待って・・待ってっ・・あっ・・」
ドサッ―・・。
「床痛くない?」
「痛いって言えば退くの?」
「退かない」
僕は、もう先生以外抱けない・・。
抱こうとは・・思わない。
