「先生?」
僕の唇は先生の唇へと進んでいく。
「・・き・・」
「ん?」
「好きよ・・・大好き・・」
「知ってる」
僕はニッと笑うと先生の唇に口づけた。
僕の手は先生の体に伸びていく。
「これ以上はだめよ」
先生は僕に背を向けると服を着、ベッドから身を離す。
その背中を追うように僕も服を身にまとう。
ガタッ―・・ッ
「先生っ?!」
僕の瞳の中から先生の姿が一瞬消えた。
「大丈夫?」
倒れかかった先生の体を、支える僕。
「え?ありがとっ」
「先生?」
ふらつく先生。
「どうしたの?」
「ん・・?急に目の前が真っ白になって・・どうしたんだろ・・」
「疲れてるんじゃないの?まだ寝てた方がいいんじゃ・・?」
「このくらい平気よ」
先生は僕から離れる。
「でも・・」
「本当、大丈夫だから」
先生は笑いながら言った。
僕はこの時わからなかった。
いや、気にとめなかった。
あまりにも幸せ過ぎて―・・
