*:松下先生*
表示されたアドレスを決定で押し、新規メールを開く。
だけど、指は動かない。
開かれた真っ白の画面と松下先生の文字だけが僕の瞳に映る。
「・・やっぱり止めよう」
僕はを押し携帯を閉じた。
そして、ベッドに倒れ込む。
昨日のシーンが頭に浮かぶ。
先生と重ねた唇を、そっと指で触れる。
まだ先生の温もりと感触が残っていた。
あの時・・
あの時、もし・・
先生の携帯が鳴っていなければ、僕たちは―・・。
「そんなことないか・・」
ボソッと呟き、天井を見つめた。
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