「何してるの?」 「はい。これ!俺の番号とアドレスだから。絶対、今日送ってね」 携帯を先生に返す。 「・・うん」 「約束だからね」 僕は、そのまま教室を後にした。 帰宅しようと砂利道を駆けながら鼻歌を歌う。 自分でも気持ち悪いと思うが、そんな事気にしない。 「あれ?なんか忘れてるような・・・」 ―あっ・・・・。 ―鞄だ。 学校に忘れてきた。 ・・まぁ、いいか。 .