午前8時過ぎ。 学校に到着。 ガラガラっ。 「聖夜くーん」 「久しぶりだね」 「ちょー寂しかったんだから」 「風邪だったの?」 女子からの質問責めだ。 まぁ、予想はしていたが。 「ストープっ!」 翔太が女子達の前に立ちふさぐ。 「行くぞ」 翔太が僕を引っ張る。 「あぁ」 「かーわーさーきー!!」 女子の声が教室中に響き渡る。 「相変わらず人気者だな」 鞄を机にかけていると翔太がニタニタしながら言う。