「おはよう」
そう言って背中を押され、
ふと我に戻った

「あっ。明、おはよう」
明とは幼なじみで
美咲と明と私の3人でよく遊ぶ仲間だ。


「お前なーに朝からぼーっとしてんだよ。
そんなんだとずっこけちまうぞ」

「もーうるさいなー
早くいかないと学校遅れるよ。
美咲、明おいて早くいこ!!」


そんなばかみたいな会話があって
日常を過ごしてきたわたし…


これから
あんなにも複雑で残酷な
出来事が待っているなんて
この頃には
まだ思いもしなかった。