2002年7月のある夜…
瀬戸内の海が月の光に
照らされて、銀色の帯のように光っていた…


その夜は、とても静かな海でした。私は一日が終わり、ほっとした気持で、ベランダから海を眺めていた。

その海岸にある、テトラポットに目をやると、 何やら黒い影が動いた。
そのうち「ピョンッ」と、 飛んで草むらに入った…


それはキツネだ!
えさを探しているらしい。

私は、急いで冷蔵庫から、チクワを取り出し、ベランダから、キツネに向かって投げた。


キツネは、ポカンッ~と、 落ちてきたチクワを見ている。


私のやり方は間違いだ…
上から投げるのは、駄目〃

明くる日の夜は、キツネのえさをエプロンのポケットに入れ、草むらにやってくるキツネを待ちましたー


随分たってから、キツネがやってきました。
痩せたキツネでした。でも可愛い顔をしていて、 ちょこんと座って動かない。私はそっと、キツネのえさを投げました…


美味しそうに食べてくれました。食べ終わると、山へ帰っていきました…


後ろ姿は?
私には、嬉しそうに見えた にゃあ~ん!