……でも。 そんな幸せは 高校生になってすぐ、 奪われた。 ‐高1の夏‐ 「夢希…俺さぁ…」 蝉の声の小学生の笑い声が聞こえる中での、 …大介からの… …突然の、告白。 …愛の…告白。 「好きなやつがいたんだけど…」 でもそれは。 「付き合うことになったんだ…!!!!」 あたしじゃなかった。 他の、女。 「すげーだろッ!!へへ〜♪夢希より先に恋人できた♪」 初めて、大介の声を聞きたくないと思った。 初めて、大介の笑顔を見たくないと思った。 …神様は 意地悪だ。