章悟くんは璃梨の幼なじみ。

幼稚園の時、いやもっと前?
…とにかく璃梨が小さい時
からずっと一緒にいて。


あれはどう見たって好きだ。
章悟くんは絶対璃梨のことが
好きなんだ。うん。

って、そんな事話してる場合
でもないんだよ、今は!!



「章悟くん、璃梨起こしてきて
くれない?あたしもう出なきゃ
いけないんだ」


そうそう。今日はうちの部署に
新人くんが来る日。あたしは
その子を案内してあげなきゃ
いけなくて、ちょっと早く
家を出なくちゃならない。

「いいっすよ、沙梨ちゃんは
自分で起きますかね?」


「あ、うん。また愛海ちゃん
か誰かが起こしてくれるよ。
ほんっとあの子は…」

「まーまー。自由奔放な所が
沙梨ちゃんのいい所じゃ
ないですか。じゃ、俺璃梨
起こしてきますんで。」

爽やかスマイルを振り撒いて、
章悟くんは2階に上がってった。


やばい、もう家出なきゃ!!


「沙梨、起きなさいよー!!
あたしもう行くからねーっ!!」

ちゃっちゃか着替えて、
鍵と携帯を鞄に入れて。
お財布入れた、化粧ポーチも
持った!!よし、それじゃあ

「行って来まーす!!」