『チーン』

トースターの音が香ばしい香りがする
キッチンに鳴り響いた。

やっと朝ご飯の準備が出来た。
次に璃梨を起こして、
寝起きの悪い沙梨は起こすのに
戦わなきゃいけないでしょ、
それで二人がご飯食べてる間に
洗濯機回して、そんでそんで…


ぱぱっと時間を計算してー…
大丈夫。あと20分後には
家を出れば間に合う!!ふう。







…は!?20分!!!!?



あたしはまだパジャマだ。
化粧も何にもしてない。



「嘘でしょ、無理、無理!!」





わ、どうしよ、泣きそう。
こんな時、救世主でも
現れたらなあー。なんて
考えてる余裕なんてないのに。



「おはよーございまーす」


来た!!救世主っ!!

「章悟くーん!!助けてえ!!」