ある日おれの部屋をこじあけて

ある日おれの部屋をこじあけて

入ってきたのはおまえだった

「何しに来た?」と聞く俺に

「今日から私はあなたの女

 あなたのためならなんでもするわ」



ふと気が付いたら3年たって

ふと気が付いたら3年たって

いつの間にやら女房気取り

「いつまでいる気だ?」と聞く俺に

「死ぬまで一緒にいるつもり

 あたなとならばどこでも行くわ」



なりゆきまかせで子どもができて

なりゆきまかせで子どもができて

金がなくなり困ってた

「貧乏で悪かったな」と言う俺に

「お金がなければ働くだけよ

 あなたのためならなんでもするわ」



いつの間にやら孫が10人

いつの間にやら孫が10人

ばあさん危篤で手を握る

「今までありがとう」と言う俺に

「あなたといられて幸せでした

 ほんとにほんとに幸せでした」