「…っ子……奈子!」







「……はぁ、おい奈子!!!起きろ!いつまで寝てんだよ!!!!」




「ん?…あれ春おはよ。」

あたしは片目をゆっくり開いた


目の前には完璧呆れた顔をして溜息を吐くあたしの婚約者、櫻田春(サクラダハル)がいた


「おまえ今何時だと思ってんの?」


え?

時計には午後7時と印されていた


「えっと…7時……」


「…おい奈子。おまえ馬鹿だろ?カーテン開けて外見てみろよ」



あたしは春に言われた通り寝ていたソファーから体を起こし漆黒の色をしたカーテンに両手を掛けた



少し開いてみると日の光が暗いカーテンから漏れあたしを照らした