品定めし終わったマナは不思議そうな顔して

「…あれ??
ゆなッて面食いだったッけ?」

と聞いてきたので

「違うよぉ~!!」と言って
朝の事を話そうとしたら
後ろから
「こら-
さっさと席つけ~」
と 担任の男先生が
わたしとマナの頭を
出席簿で
かるく叩いてきたので
黒板の席表を見たら

わたしは
あの男の子の斜め後ろだった。

『やったぁ★
席近いじゃんッッ』

と 思いながら
席に座ったら
その男の子がわたしの方を向いて

「朝の子だよねッ!!
俺 溝口 レオ!!

よろしくッ」
と言って
わたしにまたあの笑顔をくれた。
そしてわたしも

「わたしは 立石 柚菜ッ よろしくね」

と 話しかけられた事に
やたらとテンションが
上がって
ちょっと声がうわずった。

それでもレオは
笑顔をたやさなくて
こっちまで笑顔になった。

この時 わたしはまだ知らなかった。
レオの本性(?)を…笑