『マグ…、早く出たい…』


マグと呼ばれた恐らく旧型のロボットが振り向く


『レイ…、同感だよ』

レイと呼ばれた旅人は溜め息をついた


~数時間前~


【ジョスカタウンへようこそ】


真新しい看板が立っていた


『やっと新しい町に着いたね』


『うん…、もう凍え死にそうだけど』


辺りは吹雪で視界がほとんど無い状況だ、気温はマイナス10度はあるだろうか


『あれ?レイここの町は入国検査があるみたいだよ?』


『えっ?』


マグが指し示す所には【入国チェック用窓口】という看板が立っていた


『僕苦手だな…、入国検査』


レイが言う


『凍え死ぬよりマシでしょ?』


『だね…、お願いだから銃だけはいじらないで欲しいよ…』


(前にレイは入国検査の際、銃をメチャクチャにされた経験がある)


レイ達一行は入国するために検査窓口に近付いていった


『あの~すみませ~ん?』


レイは検査場のドアを開け【窓口】と書いてある部屋に呼び掛けた


『入国したいんですけど、どなたか居ませんか?』


レイの2回目の問掛けに【窓口】と書いてある部屋の奥のドアから反応があった


《ガチャリ》


奥のドアがゆっきりと開く


『あら~ん?旅人さんじゃない??だったらWELCOMEしちゃう!!町全体で歓迎しますわ~ん!』


『…えっ?』