『それじゃあダビドさんは!?』


マグが言う


『大丈夫、生け贄にする必要がもう無くなったからね…』


『だから前年度の優勝者はおろか、歴代の優勝者は参加してなかったのか』


『出来なかったが正解だよマグ』


レイは呟いた


『騙していてホントにすまない…、町のためなんだ許して欲しい』

『僕は大体わかっていましたよ…、正直監視の方バレバレでしたし』


『アハハハ、流石は英雄だ!そこでなんですが是非お礼を町をあげてやらせて頂きたいんですが?』


『結構です…、僕は生け贄なんかにはなりたくないですから…』


『だ…だから生け贄はもう必要ないと…』


『魔物は一体とは限らないよ…、僕があの山を見た感じだとあと数体はいるよ同じヤツが』


『なっ、なんだと!』

『確かだよ…、あの山には巨大な熱反応がまだある』


マグが言う


『なんてことだ!!』

司会者が崩れ落ちる


『やっと罪悪感の呪縛から解き放たれると思ったのに』


『僕はもう行きます…』


『待ってくれ!たのむ報酬はいくらでも払う!頼むから魔物を…』

『興味ないです…、少なくとも貴方達に協力しようとは思えません、すみません』


『あっ…、旅人さ~ん!!』


《ドンドンバンババンドン》


『さあ今年もやってきた!新しい大会!!その名も魔物狩りキングは誰だ大会だぁ~!』

今年の参加はゼロだった