ウルフ

『では明日朝9時から大会スタートだ!それまでしばしのお別れだ~!』


司会はそう言うと客を解散させ始めた


『あ…あのぉ~』


レイは司会に声をかけた


『はい?何かご用ですか?』


『明日の松茸キングを決める大会の事なんですけど』


『あぁ!君も参加したいのかい?』


『僕は町の者ではないんですがいいんですか?』


『当然さ~!誰でも参加は自由だ!……が結構過酷だぞ!大丈夫?』


『といいますと?』


司会は目を輝かせている


『うんうん答えましょう!この大会は今年で27年目なんだ!しかし毎年死者が出るほど過酷なんだ!!』


『えぇ!なんで~!?』


マグが驚いた様子で言う


『ロボットさん!ナイスリアクションありがとう!』


『あの続きを…』


レイがすかさず話を戻す


『あ~ごめん旅人さん!何故死者が出るのかだよね、松茸が繁殖している場所がネックなんだ』


『ふむふむ』


マグが相槌をうつ


『松茸は鬼浸山と言う山に生えてるんだけどここが魔物の巣窟となってるんだ!』


『なるほど、話がよめました』


レイが言った


『死者が出るのはもうわかったようだね!』

『はい、あと…』


『わかってる!』


レイの言葉を遮り司会が続ける