町にはその土地の名産品であろう果物や野菜などが商店で売られていた


『うわ~沢山あるね~』


ロボットが言った


『この町は穏やかな雰囲気だな、のんびりなる』


レイは欠伸をした


『欠伸をする時はなるべく手で隠した方がいいよレイ…』


旧型ロボットはそう言った


『さあさあ今年もこの季節がやってきたよ~!』


不意に遠くの方から声が聞こえてきた


『レイ人だかりが出来てるよ』


『うん、覗いとこうかマグ』


レイは人だかりの方へと近寄って行った


『さあ秋はこの町にとって豊作の時期でもありあるイベントで盛り上がる時期でもあるよね~!』


司会らしき男がそう言うと客が『おー!まってました』とはやしたてた


『レイなんだろうね?イベントって』


『うん、気になる』


レイは司会に聞きいった


『皆もうわかってるよね~!明日は年に一度の松茸キングを決める日だ!』


『わ~!!』


客が一斉に盛り上がる

『聞こえたレイ?』


『松茸…』


『今年の優勝者にはこの名刀の小太刀をプレゼントされるぞ~!更に豪華食事もセットだ~!』


『わ~わ~!!』


客のボルテージは最高潮だ


『レイ…まさか…』


『小太刀…欲しい…』

『やっぱりか…』


マグは言った