ウルフ

『貴方もマグナムを使わされるのですね?気が合いそうですね』


マルスがニヤリと笑う

『いいから始めようよ…』


『そうですね…』


《ダンッ》


マルスが撃った


レイは弾の軌道を、予知していたかの様に回避した


『やりますね』


《ドン、ドン》


今度はレイがマルスの攻撃を回避しながら撃った


マルスはその攻撃に対応し回避した


『おしい…』


レイが呟く


『フッ、残念でしたね…』


マルスはニヤリと笑う

マルスの頬から一筋の血が流れ落ちる


『!?』


マルスは流れ落ちるそれを手で確かめた


『血?』


『……』


レイは無表情のままだ

『私の顔に……、貴様ぁ!!』


マルスは最初の紳士的な態度から一変した


《ダン、ダンダン》


マルスが撃つ前にレイは走りだしていた


『ちょこまかと!死ねぇ!!』


レイは事ごとく回避していく


『レイ!』


ロックが心配そうに呼び掛ける


《カチッ》


マルスのマグナムの弾が切れた


『シッ』


レイはそこを見計らいマルスの懐に入る


『残念だったな…』


マルスが言う


《ダン》


マルスは尋常ではない早さでリボルバーに弾を補充し、懐に入ったレイに向かって撃った