ウルフ

扉の中は創造していた以上に広かった


『この町の地下にこんな所が…』


ロックは唖然とした


『確かに凄い広さだ』

レイは表情を変えていない


『さあ急ぐぞレイ!』

レイ達が走り出そうとしたその時だった


《バンッ》


ロックとレイの足元で銃弾が弾けた


『!?』


二人は身構える


『フッ…、そう簡単にはいかないか…』


ロックが言う


『そうみたいですね…』


レイは既にホルスターから銃を抜いていた


『皆さん、ガイの館へようこそ…』


紳士的な声が響く


『誰だ!』


『……』


レイは黙ったままだ


『敵は一人みたいだよ』


マグはセンサーで見た情報を言った


『貴方達のご活躍見させて頂きました、物凄い速撃ちですね…』


『なに!?』


ロックが言う


『見られてたか…』


レイはそう呟くと銃を握り締める


『ボスは貴方達に興味があられるようです』

紳士的な声で言った


『しかし少々調べたい事があるので私と戦ってもらいます』


《カッ》


そう紳士的な声が言ったと同時に、暗がりの部屋に一斉に光がともった