『あの…、貴方は一体…』


レイは尋ねた


『旅人さん、いい銃をお持ちで…。けど直ぐに町を出た方がいい』


カウボーイ風の男は言った


『何故です?』


『話は後だ、ここを離れるぞ』


カウボーイ風の男はそう言うと路地裏へ駆け出した


レイ達も後を追う


人気のない路地裏を随分進んだ所で、カウボーイ風の男は立ち止まった


『よしここなら大丈夫だろう、俺はロックだ宜しく』


『僕はレイと言います』

『マグと言います!』

ロボットが言った


『で、何故この町を出ろと?』


『ああ、この町は以前はカウボーイの憩いの場だったんだ。しかし、今は賞金首共の溜り場になってるんだ』


『賞金首?』


ロボット、いやマグが言った


『そうだ、ここの住民は全員賞金首なんだ…』


『それで貴方は?』


レイが問う


『俺は賞金首を狩るハンターさ、しかし何故あの時俺を呼び止めた?もしかしたらお前も撃ち抜いたかもよ?』

『気付いてたでしょ?それに殺気もなかったから…』


ロックは《フフッ》と笑った


『レイと言ったな?お前も相当強いだろ?』

『…いえ』


レイは答えた