瞬時にレイは建物の陰に身を潜め、ホルスターから銃を抜いた


先ほどのカウボーイ風の男も身を潜めていた

銃声の方には血を流して倒れている男の仲間らしき男が立っていた

『どこ行きやがった!ぶっ殺してやる!』


『どうなってんのこれ?』


ロボットは率直な意見を言ってみた


『僕も知りたい…、けど今はそんな状況じゃない』



《パンッ、パンパン》

倒れた男の仲間らしき男は、なりふり構わず銃を乱射している


『出て来やがれこの野郎!』


明らかにカウボーイ風の男に向けて発せられているようだ


『レイ…』


『しっ…、動くよあのカウボーイみたいな人』


カウボーイ風の男は建物から飛び出ると銃を構え撃った


《パン》


弾は銃を乱射していた男の頭を撃ち抜いた


頭はトマトを潰したみたいになった


『早い…』


レイは言った


『うん、しかもピンポイントで頭を撃ち抜いた…』


ロボットは言った


レイは銃を手に持ったままカウボーイ風の男に近付いて行った