『おいガキ…、酒が飲めねんなら出ていきな』


バーテンダーはレイに更に睨みつけながら言った


『オイルはありませんか?』


ロボットが横から言った


バーを追い出されたレイとロボットは、大きな樽に腰掛けていた


『どうする?レイ』


『どうしようか…』


《パンッ》


『!?』


不意に乾いた破裂音が響いた


『大通りの方だよ!レイ』


『行ってみよう!』


レイは大通りへと走った


大通りには、一人のカウボーイの様ないでたちの男と胸と口から血を流して倒れている男がいた


『こいつは2000$か』


カウボーイ風の男が、血を流して倒れている男の顔を見て呟いた


『殺人だよあれ!』


ロボットが言った


カウボーイ風の男は、その場を立ち去ろうとしている


『あの!』


レイがカウボーイ風の男を呼び止める


『んっ?』


ゆっくりとこちらを振り向くカウボーイ風の男


カウボーイ風の男は、レイを見ると何やらリストの様な物を見始めた


『あれ?リストには載ってないな…』


『あの…』


『君はここの町の人かい?』


レイは何か言おうとしたが男は構わず質問した


『いえ…、僕は旅をしている者です』


『旅人さんか~』


《パン》


急に銃声が響く