「ありがとーございましたっ」
「おごってくれて、ありがとぉ☆」
おごってくれた蓮
しばらく 夜道を歩いていると
蓮のケータイがなった
「おー わかった」
電話を切った蓮が口を開く
「わりぃ 用事できた。送ってく」
「いいよっ 電車で帰るし!!」
おごってもらって
帰り送ってもらうなんて悪すぎる
断った私を不機嫌そうに見て
“わかった”
と、言った
「じゃあっ」
もぉバイバイかぁ…
今日はスウェットの事あったし
次に会う理由なんてないし...
って 何考えてんのあたし
また会いたい何て思っている自分に焦る
「じゃあな」
歩き出した蓮
「あのさっ」
ふいに口からもれた私の声



