真っ白な雪が降り積もる中

君は泣きじゃくる


冷えた両手で目を覆い

君は声をあげる


僕は泣かないでと声をかけ

君の頭を撫でる


君は放っといてと言って

僕の指からすり抜ける



どうすればいいのかわからなくて

ただ君の傍に佇み


渇れない涙が雪を濡らして

水へと変えてしまった



この舞い積もる雪に祈る

どうかこの涙を消して


それが出来ないと言うなら

この声を消して欲しい



雪が音を呑み込んで

辺りは静かになる


けど雪の中にある君の

泣き声が僕に届く



その悲しみに染まる雪が

僕の鼻先に舞い落ち


溶けてしまった雪の中で

君の泣き声が響いてた



この舞い積もる雪に祈る

どうか早く溶けて欲しい


君の泣き声を含んだまま

消えて無くなって欲しいんだ



この舞い積もる雪に祈る

早く笑顔を見せてください




この舞い降りる奇跡の粒は


君を笑顔へ変えて


溶けていった