降りしきる雨に手を伸ばす

雨を一粒だけ

捕まえようとして



どうかこの願いだけ

叶えてくださいと願う


どうかこの

願いだけ…



土砂降りの雨の中

君を抱き寄せる


冷えきった身体に

ぬくもりを与えたくて


壊れるほど強く

君を抱きしめた


君の鼓動を

直接感じられると思っていたんだ



もし雨じゃなければ

気付いてあげられたのに


雨の中に

涙が隠れてしまわなければ


ねぇ君はどうして

そんなに強くいられたのだろう


ねぇ君は

どうして…



悲しい表情を隠して

君は言ってくれた


「だいじょうぶ」


その言葉に

僕は騙されてしまって


君が隠してしまった

その涙を見つけるために


僕はこの手を

雨にかざすことも

出来たとゆうのに…



土砂降りの雨の中

君を抱き寄せる


冷えきった身体に

ぬくもりを求めて


壊れるほど強く

君を抱きしめた


失うことが

これほど怖いとは

知らなかったんだ…




どうかこの願いだけ

叶えてくださいと願う



どうかこの


一日をやり直させてください…