「このくらい
沙耶わ
大丈夫で!!!」


わたしわ
それだけ言うと
また自転車を
押だした



なんでか
わかんないけど
こんなこと
言われたのが
初めてで
嬉しかった


沙耶わ
どっちかと言うと
男ぽいから
女の子扱いなんか
されたことがなかった


「だけん
1人で帰るなっち
今いったやろ」


2人わ
そおいいながら
わたしを
追いかけてきた



「あ...
ごめん...」


わたしわ
そう言うと
2人に送って
もらうことにした



「さっきわ
ありがとなあ!!!」


翔が
急にわたしに言ってきた


「なにが!?
沙耶わ
なにもしてないよ」


わたしわ
そう言うと自転車に乗った


相変わらず
優わ
自転車をこぐのが早い


道を知らないくせに
1人で進んでいく



「次わ
どっち???」


優が
振り返りながら
わたしに
聞いてきた


「右!!!」


翔わ
相変わらず
わたしのペースに
あわせてくれる


「お前さあ...
優のこと
気になるやろ!!!」


翔が
笑いながら
わたしに言ってきた


「え....
そ...そんなわけないやん なに
いよんの!!!」


わたしわ
びっくりして
言葉に詰まってしまった