ご飯はどれも美味しかった。 「満月は高校1年か?」 ふいにじーちゃんが聞いてくる。 「そうだよ」 「そうか、そうか。前に会ったときはまだ、小学生だったのになぁ」 じーちゃんが懐かしそうに目を細めた。 みんな笑顔だ。 だけど、何処か違和感を感じる。 さくちゃんだ。 なんだか無理して笑ってる気がする。 気のせいかもしれない。 でも、何だか無理に作った笑顔みたいで悲しかった。 さくちゃん、何があったの? どうしてそんな風に笑うの? 前みたいに笑って見せてよ。