トビの涙か・・・

私の罪の涙か・・・

その日降りだした雨は

夏の湿り気を

全部吸い尽くして

私の頬を濡らした。

祐介に会わなくちゃ・・・

傘もささずに私は

夢中で彼の家をめざした。


この雨で流れてしまえばいいのに

トビの笑顔も

私と祐介の罪も・・・

現実が重くのしかかり

二人の蜜月が流れてゆく。