彼の持つ竪琴と同様に、良く響く声だった。 客たちは金縛りのように、呆然と彼を見つめていた。 シャルムは、かすかに微笑むと弦を一つ鳴らした。 不思議な音色が広がると同時に、割れんばかりの拍手が彼を包んだ。 ゆっくりとイスに体を落ち着けて、弦に指を走らせる。 軽やかな旋律が、その場を満たしていく――。 .