ガシャァァァァン!! ガラスの破片が飛び散る中、俺は皇女を抱えたまま屋敷の庭を転がった。 少し痛みが走った。 どうやら地面に散らばったガラスで切ったらしい。 まぁ、傷はたいしたことはないが、皇女が俺の腕の中で震えていた。 「どうした?怖いか?」 「…」 生意気な口も聞けないほど怖がっているようだ。 正直に言うと俺も怖い(笑)! …けど、怖い思いをしなければ俺の仕事は成り立たない!!