「おはようございます。よろしくお願いします冬椿です」

事務所に入ると僕より先に大きい声で挨拶をした。僕は言うタイミングを失い、彼女の隣りで苦笑いをした。
「ああ、こちらこそよろしくお願いします。なんだお前もう仲良くなったのか、良いな若いのは。はっはっはっ」
店長はそう言うと高笑いをした。

「違いますって、入口で一緒になったんです」

「まあ、とにかく今日は君に色々やってもらうよ。まずは控え室だね。従業員の休憩室を教えてやって、それから午前と午後一回ずつのショーだから、お昼も君が世話してくれよ」

そう言うと店長は事務所を出て行った。