-片翼だけの天使-

僕にお茶を出すと、蛍子は荷物を整理しながら言った。


「明日も旅な…の」


「え?何て?」


僕が聞き返すと、蛍子は大きい声で言った。


「だからー、明日も旅なの!」


そう言って蛍子は、新しく荷物をつめなおした。


「何だか一人じゃ寂しかったの、ごめんなさい。」



僕は話をしながら、ウトウトしていた。そして不覚にも眠ってしまった。

蛍子は寝顔をみて笑った。
「こんなに他人の事に一生懸命になるなんて」