「か、可愛い」
思わず口にして恥ずかしかった。店長は笑った。
「そうか、君はこういう娘好みなんだ。ははは」
店長はそう言うと、プロフィールのファイルも見せてくれた。
《青森県生まれ。民謡好きな祖母に育てられ、幼い頃から津軽三味線を始める。その腕前には定評がある。また、民謡で鍛えた喉は、独特の音色で、将来期待したい新人である。》

ふーん、なんだかわかんないけど、けっこう凄いのか…。