-片翼だけの天使-

目が覚めると、良い天気だった。今日は講義もないし、バイトは休み。あーあ、でもさ洗濯物たまってる。朝食を食べ終わると、洗濯機を回した。

「うーん、なんて清々しい気分だ。」


僕は一人呟くとケータイを見た。


多分、朝のこの時間なら冬椿はまだホテルにいる。
そう思ってケータイを鳴らす。


「おはよう~。なーに?」


開口一番なーにってさ…。僕は戸惑って返事に困った。


「あ、あの…特に用事はないんだけど起きてる?」


「今?今まだベッドの中…。」


どうやら寝ていたらしいな。


「学校は?バイト?」


「今日はどっちも休みさ。」


「そう…じゃあまだお布団の中?」

「ブブー、残念!もう起きて洗濯したんだ。」


「へえー偉いね。りょうくんて以外と几帳面なんだ。」


「えっへん!偉いだろ?君は今日何時から?」


「わたし…、あっ、もうこんな時間。起きなくちゃ。」


「え?」


ケータイがそのままブツンと切れた。

もう、なんだよー。せっかく良い感じでさ…。
まあ良いや、冬椿はこれから仕事なんだ。