-片翼だけの天使-

鍵は、キラキラした大きい硝子のダイヤがついていた。
綺麗だな…。僕は女の子らしいと思った。


「大丈夫さ。ちゃんと入っていた。」


「ほんとありがとう。りょうくんと知り合えて良かったわ。私、明日早いからもう休むね。おやすみ。」


「うん、おやすみ。」


大阪か…。冬椿はどんな所で演奏するのだろう。そんな事を思い空想しながら、僕はいつの間にか眠っていた。

ここは、どこだ?白くて大きい建物が見える。デパートかな?ぼんやりして良く見えない。僕は目をこすりながら近付いた。誰か歌をうたっている。あれ?冬椿なのか?
目を凝らして見てるのにはっきりとは見えない。
それにしても、他に誰もいないし…。
どうやら冬椿らしい子は、一生懸命に演奏している。
ああ、誰もいないなんて事だ。みんな何故聞いてやらないんだ。僕は一人憤慨して、そこらじゅうをわめきながら走り回った。


「何故みんな聞いてやらないんだ!おい、おい……お…い…


そこでハッと目が覚めた。汗びっしょり…。

なんだ…夢…か。へんな夢…

なんだか自分がおかしくて笑えた。