-片翼だけの天使-

次の日は、バイトも上の空だった。失敗ばかりで怒られまくり、疲れ果てて家へ帰る。夕食後、冬椿からの連絡はなかった。油断して風呂に入る。
今頃何してるのさ…。っていうか、なんて不甲斐ない僕。あんまりのぼせるとダメージ大きいから、期待はしない。そう自分に言い聞かせながら、風呂をでた。
気が付いたらケータイが点滅している。ケータイを取ると冬椿からだ。慌てて返信する。


「あ、電話くれた?ちょっと風呂入ってて。」


「ごめんなさい。笑。今、大丈夫?」


「うん、大丈夫だよ。」


「悪いけど、ポーチの中に鍵があるか確認してくれない?」


「え、開けてもいいの?」


「いいの、見られて困るもの何も入ってないから。」

僕は赤いポーチを手に取ると、ケータイをあごと左肩ではさみポーチを開けた。
中から光るものが見える。


「あ、鍵あったよ。」


そう言うと僕は、鍵を取り出した。