3年生の夏休み前。




日差しが眩しくて、思わず太陽に目を細める。

今日は放課後、隼人とデートの予定だった。

でも、休憩中にバイト先から連絡があって

放課後バイトに行くことになってしまった。



すぐに隼人にメールを送ったのに、返信がないまま放課後。

隼人のクラスを覗くとクラスの人が私に気づいて、隼人を呼び出してくれた。

目があった隼人に小さく手を振ると、明らかに不機嫌そうな顔をしていた。



「バイトは?」

「今から行くけど…怒ってる?」

「別に怒ってなんか。」

「怒ってるじゃん。」


目を合わそうとしないまま、隼人の口調はきつくなる。