「おはよ〜」

「あ、隼人! 涼太!」

里菜と二人で手を振る。

「七海、誕生日おめでとう〜」

「へへ〜っ、ありがとう。」


涼太が誕生日当日0時ぴったりにもメールをくれたにも関わらず、またお祝いの言葉をかけてくれる。

そんな涼太と私の間に割って入ってきた隼人は、私の肩に手を回し、涼太に向かって舌を出す。


「隼人くん、七海に聞いたよ〜。お幸せにね!」

「・・ありがとう」




里菜に答える隼人の声はいつもより元気がない気がした。