涼太がいなくなった公園で一人ベンチに座る。

心配してくれた涼太のこと、こういう形で傷つけてしまって心が痛む。

だけど、涼太がぶつけてくれた気持ちと

くれた勇気を無駄にするわけにはいかない。




鞄から携帯を取り出し、隼人くんにメールを打つ。

時計は6時を少し回ったところで、ちょうど部活が終わる時間だった。





30分後、公園に来てくれた隼人くん。

11月にもなると7時前だというのに、辺りは暗くなっていて

街灯の明るさを頼りに、隼人くんの表情を確かめる。

そして、ゆっくり話し始める。