頭の中はやっぱり隼人くんのことばかり。

もやもやした気分のままの学校って、なんて時間が遅いんだろう。




やっとの思いで帰りのホームルームが終わり、私を心配する里菜カップルを見送った後、沈んだ気分のまま窓から校庭を眺める。

イライラすると髪をさわる癖のせいで、せっかくゆるく巻いてきた髪も、崩れてしまっていた。


「七海!よかった、里菜と帰ったかと思った。」

「あれ、涼太?!部活は?」

「ん~?ズル休み!
だから今日は俺に付き合ってよ!」