その日の夜。
隼人から電話がかかってきた。


「ごめんな、チョコ欲しいなんて無理言って。」


そう言う隼人は、本当に申し訳なさそうだった。


「ううん、大丈夫。」

笑って返すと、隼人の笑い声も聞こえた。


「明日、俺んちでもいい?」

「分かった。待っててね。」

「じゃ、明日。」

「うん、明日。」



電話を切ってベッドにうつ伏せで倒れこむ。

携帯を操作して、隼人のメモリを画面に出す。