次の日。
12月25日。



部屋でぼーっとしていると、忘れてきた食材を買ってくるようにお母さんに頼まれた。

何もすることないし、素直に玄関を出る。



今日はホワイトクリスマス。

雪が舞い落ちる空を見上げる。



こうちゃんが気付かせてくれた。

私に必要なのは隼人だって。

隼人はまだ私のこと思っていてくれるのかな?

だけど、私から戻りたいなんて・・・言えないよ。



小さな溜息は、雪と一緒に空に溶けていった。

スーパーについて野菜売り場に足を向ける。

お母さんの真似をして野菜の品定めをしていると、ふと聞き覚えがある声が耳に入る。