『俺と付き合ってほしい』




その言葉が頭の中でリピートされて、無意識のうちに頬がゆるむ。

ベッドの上を転がり、携帯を握り締める。



そうだ、里菜に報告・・



「もしもし七海?どうしたの?」

「あのね、彼氏ができたのーっ!!」

「えーっ、おめでとう!!七海、そんな話全然してなかったじゃん!ところで相手は?」

「バスケ部の隼人くん、涼太の友達で一番背の高い・・」



浮かれながら話し始めると、里菜の言葉が止まった。


「里菜?」

「・・・あの人、いい噂聞かないよ。」