私の心を魔法使いのように当てるこうちゃんだから

気持ちが2人の間で揺れていたことも、全部わかってると思う。

このタイミングで、隼人の大切さに気付かせてくれたこうちゃん。

これも、こうちゃんの優しさなんじゃないかと思ってしまう。




こうちゃんは私の涙を指で拭うと、暖かい手で頭をなでる。

まるで、泣き続ける小さい子をなだめる両親のように。





そして髪にキスを落とし

「大好きだった。」

そうつぶやいた。