18時ちょうどに着くと「あ、いるいる」と里菜が指差す。

指差すほうを見ると、待ち合わせ場所のコンビニの中で雑誌をめくる男の人が2人。


里菜がガラス越しにノックをすると、男の人たちは雑誌を戻して外にでてきた。

里菜の後ろから顔を出すと、ふんわりした雰囲気の人が目に入る。




「俺は孝介、こいつは大樹。よろしく。」



そう言われて、微笑まれた。

ちょっとだけ・・・

ちょっとだけ隼人に似ている笑顔。




「よろしく・・おねがいします。」

「あ、敬語はいいからね」



二人に頭を下げると、大樹くんが笑いながら言葉をかけてくれる。

里菜のお兄ちゃんの友達だっていう孝介くんと大樹くん。

2つ年上なだけなのに、どうしてこんなに大人っぽいんだろう。