次の日


「七海さん」

名前を呼ばれ振り向くと、そこには隼人くん。

始めて見る私服姿は、私をときめかすのには十分すぎた。



肩を並べて歩くと、少しくすぐったくて。

見上げる顔はあまりにも高い位置にあって。

自分自身うまく笑えているのかさえ不安になるほどで。


逆に隼人くんは、やっぱりクールで。

あまり目を合わそうとはしてくれなくって。

でも時々見せる笑顔、覗く八重歯に、キュンとする。