そうしているうちに、マンションの前に着いた。


「送ってくれてありがとう。
あと・・私のこと想っていてくれてありがとう。
涼太にどれだけ支えられたかわかんないよ。」

「いや、気にすんなって!」

「じゃあ・・おやすみ。」

「あ、待って!」



呼び止められて、涼太に向きなおす。



「隼人は、七海こと好きだって言ってた。」

「うん・・・私も言われた。」

「・・・あいつ、いいやつだよ。」

「うん、そだね。」




弱弱しく笑顔を返すと、涼太も同じような笑顔をしていた。