メトロノーム 【完】

だけど今は

涼太は大切な友達で。

涼太の気持ちを聞くたびに、自分にはどうしようもできなくて申し訳なくて。


いつも気にかけてくれる涼太を傷つけたくない。

でもこの気持ちを受け入れてしまえば、涼太を余計に傷つける。




「あのね、涼太。」

決心して名前を呼ぶと、涼太はため息をつきながら笑った。

「分かってる。ごめんな、困らせたいわけじゃないんだ。

あ〜あ!弱みに付け込んで恋人になろう大作戦失敗。」


そういうと、歯を見せて笑う涼太。

まるで超能力があるんじゃないかと思ってしまう。

私の気持ちなんて、涼太には全部お見通しなんだね。