メトロノーム 【完】

「俺、昨日隼人から聞いたんだ。詳しくは話してもらえなかったけど・・」

「そっか。」




『隼人』という言葉に異常に反応してしまう。

机を見つめたままの私に、里菜が声をかける。



「隼人くんのこと忘れなくていいけど、七海も前に進まなきゃ何も変わらないよ?」

「そうそう。俺と恋愛してみるとか。」

「だから、涼太は黙ってて!!」




漫才みたいな掛け合いに思わず噴き出すと、里菜と涼太も顔を見合わせて笑った。



3人でいると、辛いことも忘れるくらい楽しい。


たくさん笑って。

たくさんしゃべって。



悲しみが癒されていくみたい。